さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

エンベデッドシステムスペシャリスト試験 受験体験談

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

平成31年4月21日は、平成31年度春期情報処理技術者試験日でした。

全国各地で、以下の試験区分のテストが一斉に行われていたのです。

  • 情報セキュリティマネジメント試験(SG)
  • 基本情報技術者試験(FE)
  • 応用情報技術者試験(AP)
  • プロジェクトマネージャ試験(PM)
  • データベーススペシャリスト試験(DB)
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
  • システム監査技術者試験(AU)
  • 情報処理安全確保支援士試験(SC)

合格しても、不合格でも、一切仕事に影響が無い私のような立場になってくると、気楽です。

先日、受験したTOEICもそうですが、こういう全国一切の試験では、各地でたくさんの学校が場所を提供してくれていて、そこが試験会場になっています。

東京地区では、結構メジャーな大学が多いので、それも楽しみの一つだったりします。

きっと、全国の学生さんには、いろいろな迷惑がかかっているのかもしれませんね。

ありがたいことです。

 

何か始めなあかんと思った私は、今回初めて「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)」というものを受けました。

www.inack.tokyo

エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)とは(受験後)

本年度のエンベデッド試験の受験申込は 4,858人。

同日に行われた、基本情報技術者 77,470人、応用技術者試験 48,804人、データベーススペシャリストが16,831人ですから、人気の無い試験区分です。

 

www.jitec.ipa.go.jp

合格するのは、毎年受験した内の5人から7人に1人程度です。

会場にいってみて気になったのですが、私の教室は、空き机多かったです。

応募して欠席の方が多いみたいです。

それくらい人気の無いエンベデッドシステムスペシャリストなのかな?

エンベデッドシステムの必要な知識要件? 

試験前まではエンベデッドシステムスペシャリストというのは、ハードウェアもソフトウェアも知っていなければならないので、大変だと感じていました。

エンベデッドシステムスペシャリストの参考書等を読んでいても、RAMやROMの仕組みから、UART、I2C、PWM、音声処理のためのハードウェアの基本など、いろいろなことを知らなければいけないという説明でした。

しかし、今回受けてみて、拍子抜けしてしまいました。

本年度が、たまたまなのかもしれません。ハードウェアに関連する用語がほとんど問題に出てきませんでした。

これだと、エンベデッドシステムスペシャリストって何だか良くわかりません。

 

エンベデッド=組み込みシステム≠リアルタイムOSです。

私が感じている組み込みシステムとは、ハードウェアを意識したソフトウェアを指していると思っていました。しかし、本年度はハードウェア的に知識がなくても合格できそうな問題ばかりでした。

特に午後の問題は、リアルタイムOSで作成したソフトウェアの設計書を読み込んでの穴埋めテストでした。しかも、特にリアルタイムOS関係無い設計部分です。ハードェアの知識は、ほぼ不要でした。

たしかに、リアルタイムOSで何か作成する知識、技術は重要ですが、それはエンベデッドシステムの極一部です。

設計書を読み解いて、「関係あるタスクはどれでしょう?」みたいな問題多かったです。

 

エンベデッドシステム開発現場との違い

組み込みシステムのソフトウェア開発現場では、ハードウェアのデバイス仕様書が読めなければいけません、SOCのハードウェアマニュアルが読めなければいけません。

それらを読み込んでのソフトウェアを設計が必要となることが経験上多いです。

uBoot とか、アセンブラとかを駆使して、特定のハードウェア上で、ソフトウェアを動作させます。

OSの不具合を見つけることも時には必要です。その場合、DriverやOSの仕組みをしっていなければなりません。

DriverやOSの仕組みを知るためには、ROM、RAMはもとより、基本的なハードェアの基礎的な知識が必要です。

SOCやマイコンの選定においては、動作させる処理が何かを分析した上で吟味しなければなりません。

SOCが先に決まってしまっているケースもあります。その場合は、そのSOCのスペックで動作可能なソフトウェアを設計することが必要となります。

最近の組み込みシステムで、そんなことを気にしてソフトウェア開発する人は、少なくなってしまっているのかもしれません。

試験に出題された内容が、基本です。

それだけでは、組み込みソフトウェア開発できません。基本的な知識ばかりなのです。

合格する知識レベルをもっていることは当然で、現場ではそれ以上の知識が必要だなと感じました。

しかし、それでも合格できない(いいわけ)

このエンベデッドシステムスペシャリストを含む、高度試験群は、朝の9時半から、午後4時半まで、ぶっ続けで試験になります。

学生さんなら慣れているのかもしれませんが、社会人長くやっていると、試験で朝から晩までなんて経験することは、ほぼありません。

これを乗り切るためには、かなりの集中力と忍耐が必要です。

途中から考えるのが、面倒になってきます。\(^o^)/

問題集は持ち帰れるので、答え合わせしようと思えばできるのですが、まだ実施してません。それさえ面倒になってきました。

駄目なら、次だ。次があるさ。