さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

白内障手術 多焦点レンズと先進医療

白内障の手術を先週受けました。

以下の記事からの続きです。

www.inack.tokyo

先進医療に対応した多焦点レンズでの手術をしていただける眼科を無事に見つけることができたので、手術をしていただくことにしました。

過去に網膜剥離の手術をした左目が当初の目的でしたが、右目も白内障が進行し始めているとのことだったので、何度も眼科に通うのも、何度も手術するのも嫌だと思った私は、両目の白内障手術を同時にお願いしました。

片目で20分程度の時間で手術が終わると言われています。両目でもその倍の時間のはずです。

一か月後の手術に申し込みをして、それまでに検査を二回程受けます。

検査で問題が特になければ、手術の同意書を提出して手術という流れです。

同意書は、通常の手術の同意書と、先進医療手術の同意書が必要です。

先進医療手術の同意書は、「症例があまり無いので、手術後に未知の合併症等が発症する恐れがある。」というような内容の文章に同意する必要があります。

私が手術をお願いする眼科の先生は、既に何百件という白内障の手術をしてきたとのことで、心配はいらないですと説明受けていましたが、少しドキドキします。

一般的には片目ずつ手術する方の方が多いようですが、この眼科の先生は両目同時でも受けてくれます。

手術当日は、自宅から眼科までの車の送迎も行ってくれます。送迎費用が別途請求されることもありませんでした。手術の曜日は決めているらしく、私が手術を申し込みした日も複数の方がいらっしゃって、順番に手術をされていくという状況でした。

私以外にも、両目を同時に手術されている年配の方が居ました。その方は、手術後の帰りも一人で電車で帰宅されるとのことで驚きました。片目ずつなら、片目眼帯していても、なんとか帰れる気がしますが、術後に両目がハッキリ見える状態かどうかもわからないという状況なのに、勇気のある方だと思いました。(ちょっと無謀。)

 

手術で呼ばれると、手術用の椅子に座って、麻酔用の目薬を射されます。

その時点で、普通にものが見えている状態です。

それから、まばたきをできないようにテープでがっちりと目の周りを固定されて、手術開始です。手術開始しても、普通に見えています。

まず右目から、眼球に水晶体をレーザーで破壊するための機械をがっちりと固定されます。

そして、レーザーで複雑な模様がでてきて、水晶体が粉砕されます。目を閉じることも、目を背けることも不可能です。

次に、粉砕された水晶体を吸い取っていきます。その後レンズを砕いた水晶体の代わりに取り付けます。このときに、水晶体砕けた状態でも「赤い点をしっかりみてください」と言われるのですが、意外と見えるのが不思議でした。

そして、ぐりぐりと眼球にレンズを取り付けてくれます。

これで片目完了です。

左目に移って同じ工程を繰り返します。左目は網膜剥離の手術をした方です。

左目は、レーザーで水晶体を粉砕するところまでは、右目同様にすぐ終わったのですが、右目と同じようにはレンズを取り付けできない状態らしく、えらく長い時間がかかりました。

後で聞いたところでは、補強材をつけてレンズを固定する必要があったとのことです。

時間も長いし、眼球に押し付けるのが右目以上に痛かったです。本当にキツカッタ。

途中、このまま水晶体が無い状態のまま帰されたらどうしようかとドキドキするほどに、時間が長かったです。

手術中の先生方の声も聞こえていますし、目に何かをおしつけられて、何かをやっているのかが見えている状態での長時間は、不安と恐怖でした。

それでも何とか手術を無事に終えていただきました。

しばらく痛みはありましたが、一時間程でおさまりました。手術した直後から、取り付けたレンズ越しにものが見えています。

透明なゴーグルをつけて、自ら会計をして、帰宅です。

見えているといっても、手術直後はもやっとしているのと痛みで、大変でした。

帰りも車で自宅前まで送っていただけたので助かりました。

私は、この状態で電車で帰る気にはなりません。

白内障の手術は簡単だと言っていた人たちを恨みそうです。

人によって大変さは違うようで、実際に、同じ日に手術を受けた他の方達は、ピンピンしていました。

痛みも一切なくて、すぐに翌朝からクリアな視界を得られる方もいるようです。うらやましい限りです。

私の場合は、手術も痛いし、一週間はピント合わない状態が続いたので、意外と聞いていたよりも大変でした。

 

そして、術後一週間して、やっとハッキリとものが見えるようになってきました。

最初、遠い距離の視界がハッキリしてきて、近くが見えるようになるのに一週間くらいかかりました。

手術が大変だった左目は、もう少し時間がかかるようです。それでも、日々、だんだんと見えてくるようになってきています。

 

私は、30年程度眼鏡をかけて生活していたのですが、手術後からは裸眼で生活ができるようになってしまいました。すごいことです。

白内障のもやっと感がなくなって、過度の乱視も無くなり、眼鏡が不要の視力になっています。

もう少し日が経つと、さらに見えるようになってくるはずだと言われているので、少しワクワクです。

 

しかし、30年間も眼鏡をかけた生活をしてきた私としては、眼鏡の無い状態は落ち着かないので、伊達メガネを買ってきて使っています(笑

すごい技術だと感心します。

 

しかし、両目を同時にやってしまって、良かったです。

あんな恐ろしい手術は二度としたくないですから。

 

白内障手術は簡単だと言われていますが、私のように術後数日はブログも書けないくらいの視力になる場合もあります。

手術翌日から仕事に復帰できると期待せず、術後もゆっくりと安静にできる余裕をもった日程で臨むことをオススメします。

 

やるなら多焦点レンズが、やっぱりオススメ。

多焦点レンズが保険適用に早くなると良いのですが・・・。まだまだ先かな。

  

スゴい白内障手術

スゴい白内障手術