クリストファー・ノーランという鬼才
ヨドバシカメラのDVDコーナーで、とある映画が流れていました。映像が不思議すぎて惹かれました。クリストファー・ノーラン監督の2020年に公開された『TENET』でした。
何故かこの作品、DVDとBDとボーナスディスクのセットなんですよね。DVDとBDのセットにするくらいなら、どちらかにして安くしてくれないかなとか思ってしまいますが、パッケージ二種類作るのよりも安いと判断したのでしょうか、売る人達も説明大変だと察します。
非常に気になる映像だったので、購入して家でじっくり観ようと思った程でした。しかし、この監督の作品をまだ一つも観たことが無いことに気がついてしまいました。
クリストファー・ノーランは、 『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』などを手掛けた監督です。そして、2010年に『インセプション』を制作しています。2014年には『インターステラー』も手掛けています。
この監督は、脚本もされています。そして『ダークナイト』『インセプション』等は、原案からされているようです。少し調べてみると、この監督は、とにかく複雑なストーリーの作品が多く、『TENET』は最難関だとか・・。
これは、予習が必要だと思い、『TENET』は一旦我慢して、早速、自宅に帰って『インセプション』を観ることにしました。
映画『インセプション』は確かに複雑?いや説明不足では?
2010年に公開された作品で、NETFLIXで観ることができます。(2021/3/7現在)
予告編の映像だけでも、何が起きているのか不思議な感じですよね。
主演は、レオナルド・ディカプリオ。サイトー役として、渡辺謙さんが出てきます。渡辺謙さんは、ちょい役ではなくて、最初から最後まで、ディカプリオとがっつり絡んでいます。
既に10年前に公開された作品ですので、検索するとたくさんレビューでてきます。
作品のあらすじなどは、その他の方が既に散々されているので省略
映画『インセプション』複雑なルール設定、ラストの意味を徹底考察【ネタバレ解説】 | FILMAGA(フィルマガ)
まだ未視聴の方も、あらすじ頭に入れてから観ても大丈夫です。複雑なので・・。
最初の舞台は我らの国 Japanからです。なんだか偉そうにしている渡辺謙さん(もとい、サトーさん)。ただ、日本人からすると、日本のようで、日本じゃないような雰囲気を感じるところなので、ご愛嬌です。
この映画は全般、夢の中です。残りは夢の作り方とインセプションの説明です。
視聴した感想としては、それほど複雑なストーリーでは無いのですが、設定が非常に細かくて、その細かい設定に従って、複雑な映像描写が作り込まれています。そして、その細かい設定に従って、登場人物達が必死にアクションを繰り広げていきます。
この映画の中では、夢と現実の境目がわからなくなることは問題であり、夢の中は現実よりも理想的な世界が存在していて、現実よりも夢の中での生活を現実と思い込む人達が多く存在している社会が問題となっています。
結局、サトーさん(渡辺謙さん)は、何者だったの?サトーさんの目的は達成できたの?夢を共有する機械は、いったいどういうもの?夢の中で自由に世界を作ったり、アイテムが都合よく出てくる描写があるのにも関わらず、夢の中での行動に自由が効かない矛盾とか、気になるところは沢山あります。
残念ながら、本編内では、そういった細かいことは説明されていないので、視聴を何周したところで、その謎は溶けないです。
まだ未視聴の方は、そういった細かいことはできるだけ考えずに、夢の中の映像の面白さを感じられればと思います。
こういうのは、映画館でガッツリ拘束された空間で観る方が向いているのかもしれません。自宅で鑑賞するときは、一人で、ヘッドフォンをつけて、没入できる環境での視聴をオススメします。
私、実は、『インターステラー』も、複雑な内容に、うまく没頭できず、途中で挫折したままです。今度はヘッドフォンで、再度鑑賞してみることにします。