さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

仕事を楽しむ方法 ~ソフトウェアエンジニアとしての経験談

私は長年ソフトウェア開発現場で働いています。

ソフトウェアエンジニアの皆さん、仕事楽しんでますか?

ソフトウェア開発楽しめてますか?

 

私の在籍している職場でも、本当にいろいろな苦労があります。

上司がクソだったり、顧客がトンチンカンだったり、部下がデタラメだったり、委託先の外注さんがメンドーだったり、会社で働いていると、本当にいろいろなことが起きます。

それでも、私はソフトウェアエンジニアを楽しめていると思います。

新人時代を振り返ってみる

私は入社したとき、同期が数十人といるような状況でしたが、同期に全く馴染めませんでした。同期連中とは、技術的にも意識的にも話があわず、遊んだり、飲みに行ったりする気にもなれませんでした。業務が忙しすぎてそれどころじゃないというのもありました。同期の連中に時間使うくらいなら、職場のグループのメンバーと話をした方がぜんぜん楽しいと感じてました。

私は運が良く、配属先の先輩、上司は非常に良い人達ばかりでした。入ってきたばかりの新人に期待をしていただき、いろいろなことを一年目から任せてくれました。

入社当時、配属先の先輩方よりもC言語のコーディングスキルだけは高かった私でした。先輩方は謙虚に新人の私からC言語を学ぼうというふりをしてくれました。頼られた私は、当時かなり嬉しかったです。

※実際には、先輩方は裏でかなり勉強されていたのだと思いますが・・・。

そして、先輩方からは、コーディングスキルよりも大事な、製品開発の仕方として計画の立て方、設計の仕方、テストの考え方、品質に対する考え方等、学生時代に一人でプログラミングしているときには学ぶことが不可能だった内容をしっかりと教えてくれました。

情報処理試験をベースにした勉強は学生のときから行っていましたが、それよりも学びが大きかったです。学生時代にソフトウェア工学を履修していたこともあって、そのときは良くわからなかった内容が、実技を通して学びなおせました。

最初任されたのは、本当に小さなプログラムの設計とコーディングとテストでしたが、どうしても期待通りの動作ができずに、一年目から徹夜して、週末休日出勤をして、先輩方にも協力してもらいながら、なんとか動作できたときは感動したものです。いまでもそのときに事務所から見た朝焼けのベイブリッジは忘れられない光景です。

若いうちに、苦労したプログラムが完成したときの感動体験を味わっておくのは、今後ソフトウェアエンジニアとして働いていく中での非常に良い経験になっていると実感してます。

このときの感動体験があるおかげで、新しい課題に対して、挑戦してみたくなりますし、達成したときの感動を味わいたくなっているのだと、今になって思います。

 

それから、社外のエンジニアに仕事をお願いする作業を任されたり、まったく新しい技術領域の調査をまかされたりと、初めての体験に対して挑戦して、工夫してやりきることができたのかなと思います。

度々、徹夜が続いたりもありましたが、それでも周りの先輩方と協力して、なんとか解決しようという環境があったので、いつも仕事は楽しめていました。

 

このころ、その時の上司から、

「君は、コーディングをするよりも、人に作業をお願いするスキルが高いので、そっちをどんどん伸ばした方が良い。それができれば、君が一人でコーディングしているよりも、君が頼んだ大勢の人達でコーデイングをした方が短期間で何倍ものソフトウェアを作ることができる。」

それから、私はコーディングをしなくなりました。

たまにコーディングしていると注意されました。

「コーディングしているくらいなら、どんどん作業をみんなにふってくれ」

徹底的なスパルタ教育を受け続けた結果、私は立派なソフトウェアエンジニアのリーダークラスになりました。(多分。)社内でも昇級早かったです。

 

私は、本当に良い上司に恵まれたのだと思います。

人には得意不得意や向き不向き等ありますので、的確にそれを見抜いてスキルを伸ばしていくことができるのが良い上司だと思っています。

また、一人では抱え込まずに、誰かに相談できる体制は重要です。これが無ければ、私も、どこかで挫折していたと思います。

私がマネージャーになったときには、新人時代に良かった経験を活かしてみた。

私がマネージャーになった後も、この思いは引き継いでいます。

私は、学生時代から、人の良いところを見つけるスキルは高かった方だと思っています。それが運よく、私が感じている良い上司として活かせたのだと思っています。

 

結局、常に職場の先輩方や上司に恵まれていた状況でしたから、常に仕事が楽しめていたのかなと思います。

私がマネージャーになった後も、私のグループのメンバーは、皆楽しく仕事していると思えています。

とにかく一人で抱えないような体制作りには気を付けるようにしていました。

当時私がマネージャーとして配属されたグループでは、業務Aを担当aさんが、業務Bをbさんだけで担当していたので、業務abを担当abさんで行うよう指示したり、他の業務担当とも業務負荷をみながら少しでもoverwrapするようにして、一人で抱え込まないように工夫をしました。

そして、部下、メンバーの方に仕事は任せまるように努力しました。

いざとなったら自分でフォローできる知識とスキルは抑えた上で、担当の方に仕事任せましょう。失敗してもなんとかしてあげられる自信があれば、任せられるものです。

相談されれば一緒に悩みます。他のメンバーも巻き込んで悩みます。そして解決します。

私が現在任されているプロジェクトでも、メンバーは皆楽しんで仕事していると思います。

 

残念ですが、隣のグループや、隣のプロジェクトまでは面倒見切れません。私の社内でも、楽しそうに仕事できていないメンバーを良く見かけます。

マネージャーの方々に、こういう風にした方が良いよって、声かける程度はしてみているのですが、そんなに簡単では無いようです。

結局、上司次第じゃん

そうなんです。私もその通りだと思います。

上司が良ければ仕事は楽しくなります。やる気もでます。

今、現在、仕事が楽しくないと感じている方、良い上司に恵まれていないのかもしれません。

 

  • 上司に相談してみる。

「仕事が楽しくない。楽しく仕事できるようにするためには、どうしたら良いでしょうか? 一緒に考えていただけないでしょうか?」って思い切って言ってみるのはアリかもしれません。

「仕事が楽しいわけが無いだろ」っていう上司であれば、あきらめて次。

 

  • 良い上司を探して相談してみる。

同じ内容で良いと思います。いろいろな上司に相談してみましょう。社長でもいいかもしれません。同じ思いの同僚や先輩を何人か連れて相談すれば、さらに効果は高いでしょう。職場にいる上司に手当たり次第相談が終わった後、確実にあなたは有名人です。

あなたの思いは社内の誰かには、響いているはずです。きっと、職場が徐々に楽しくなってくると思います。

  • 職場変えてみる

それでもダメなら、転職しましょう。その会社やばいです。

もしくは、良い上司に自分がなる。起業は・・・・したことないから、わかりません。

ダメな上司しかいないなら、自分が偉くなって、職場環境変えれば良いです。

ダメな上司なのですから、その方を追い抜くのは簡単です。

技術スキルあげて、売り上げ貢献して、そのアピールをうまく行いましょう。アピールが大事です。

上司を決定する人が誰なのかを理解して、集中的にその方達に自分を売り込みましょう。偉くなるには結局これが一番大事です。

そして、偉くなったら、自分が楽しく仕事するために、部下のメンバーに仕事楽しんでもらえる環境を作りましょう。

あとづけ

良い上司というのは、人によって定義が様々と思います。

ここでは、仕事を楽しむ方法の観点での、私が思う「良い上司」を表現させてもらっています。

仕事は楽しいのが一番ですよ。きっと。