3年前に、20年間勤務した職場を退職し、その後約2年間、フリーランスとしてPM(プロジェクトマネジメント)のサポート業務に携わってきました。
経済的にも大変ありがたく、業務内容についても非常に良い経験をさせていただいたと感じています。
フリーランスのPMサポートとして現場に入って感じたことは、 「現場の社員が一番であり、その皆さんの役に立つことこそがフリーランスの役割である」 ということです。これは皮肉でも建前でもなく、本心です。
フリーランスとして現場に入り、配属先の顧客と会話する機会も多くありましたが、私一人が頑張ってもプロジェクトは前に進みません。 現場の社員の皆さんが動きやすくなるように情報を整理し、伝達することが私の仕事だと考えていました。
プロジェクトの課題や現場の皆さんが抱える問題点、さらに顧客側の視点から見た本プロジェクトの課題も理解でき、現場の役に立てていると実感する場面が多く、やりがいのあるプロジェクトでした。
長年経験してきた業務であったため、どのような工夫をすれば現場が楽になるのか、また今後どのような問題が起こり得るのかも想像がつきます。 2年間携わらせていただいた中で、可能な限り提案を行い、実際に取り組みを進めていただいた結果、改善が見える部分も多くありました。
一方で、フリーランスという立場では対応が難しい問題も数多くあります。 現場の上層部の方々からは「人が足りない」という声をよく耳にしましたが、実際には「社員が足りない」という側面が大きいと感じていました。
ソフトウェア開発の現場では、課題を見つけ、プロセスやルールを改善しながら効率化していくことが重要です。 しかし、業務の多くを外部委託に頼っている現場では、委託先は決められたルールやプロセスを忠実に守ることが最優先となります。 その結果、無駄な資料作成に工数がかかっていても、ルール遵守が優先され、課題が見えにくくなってしまうことがあります。非常にもったいないと感じました。
プロジェクトマネジメントにおいて、プロジェクトの特性に合わせた最適化は基本だと思っています。 PMI資格を持つ方であっても、ここが十分に意識されていないケースを見かけることがあります。
本来、ルールとは開発を楽にするためにあるべきものです。
- 進捗の遅れが早期に見えることで、全体調整が可能になります
- 設計・コーディングのルールを守ることで後工程の品質が向上し、不具合対応工数を減らせます
- テスト工程で不具合が多発した場合、後工程であっても設計を見直す判断が必要な場合もあります
これらが満たされるのであれば、ルールやプロセスの形は柔軟で良いと考えています。 「どうすれば楽にできるか」を、常に皆で考え続けたいですね。
ただし、社内プロセスの抜本的な改善までは、フリーランスの業務範囲として請け負っていません。 業務委託という立場上、自然と越えられない線引きが生じてしまいます。 フリーランスがどれだけ頑張っても、現場での権限や立場が大きく変わるわけではありません。 信頼をいただき、契約期間を延長してもらえることが精一杯です(それでも十分ありがたいことですが)。
現場の役に立てている実感はありましたが、10年後もフリーランスとして続けていくことを考えた時、 「もっと力をつけなければならない」 と強く感じるようになりました。
そのため、一旦契約解除をお願いし、さらに強くなるために最初の現場を離れることにしました。 それが9月のことです。
それ以降は仕事をしておらず、現在は無職です。 フリーランス向けの仲介業者や案件は数多くありますが、残念ながら自分に合う仕事がなかなか見つかっていません。
コーディングも全くできないわけではありませんが、若いエンジニアの方々には敵いません。 また、WEB系の開発案件も多くありますが、未経験のため要件を満たせず応募できない状況です。
PMの仕事自体は、WEB開発でもアプリ開発でも、組込みソフト開発と本質的な違いはないと思っていますが、未経験という理由で応募すらできないのが現実です。 世知辛い世の中ですね。
というわけで、現在も無職です。 もし何か良いお仕事があれば、ぜひ声をかけていただけると嬉しいです。