さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

年度末最終日にソフトウェアエンジニアが思うこと

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除夜の鐘

本日は今年度最後の出勤日

日本の企業は3末締めで4月開始となるのが一般的です。

学校と同じです。

3月末というと大晦日と同じようなもので、4月から新学期が始まります。

 

エンジニア(技術者)は、そんなことは一切関係なく業務に追われています。

しかし、会社の上層部というものは、エンジニアの業務など関係なく、業務の切れ目でもないのにも関わらず、体制変更をしたがります。

普通であれば、次の業務が決まり、これからその開発に集中するために体制を見直しますというべきでは無いでしょうか?そうであれば、意味も効果も非常に高いと思います。

皆様の職場では、どうなのでしょうか?

 

これからの会社のことを考えて体制変更が必要なのだと、本気で考えているエンジニアが多数いる職場です。私には理解ができません。

体制変更で混乱して、今抱えている業務が破綻してしまうことがあれば、これからの会社のためにはなりません。

今の業務もうまく廻せていないのに、何故、今実行中の業務に支障があるような体制変更を実施して、会社の将来が考えられるというのだろうか?

いつまで、こんな不毛なことが続くのだろうか?

一度決めた体制を、成果が上がらないから、今度はこんな体制にしてみようとかやられても、その体制に対応するために無駄な労力を使っていることを理解しないのだろうか?

一度決めた体制があるのであれば、その体制で意味のある実行ができる状態としてから、それをさらに良くするための体制変更するべきでは無いのだろうか?

 

うまくいかないのであれば、その体制の意味を理解できていないエンジニアが多数いるのが問題点であり、理解していても実行できるスキルの無いエンジニアが多数いることが問題点となるのです。問題点は、はっきりしているのですから、それを改善するために活動をするべきだと思います。

どう考えても、この業務状況を無視した体制変更は学生気分。クラス替えですか?新規一転すると業務効率が良くなるのですか?

 

体制変更にのっかって、担当に業務を放棄されてしまうのは勘弁してほしいです。

大規模で大多数で開発するソフトウェアのエンジニアはプロセスを遵守することは大事なことだと理解しているので、プロセスを強化するのは大事です。だから、それを強化する部門を作りたい気持ちもわかるのだけれど、それ以前に設計ができていないことを理解してほしいです。

ものを作っている会社で、プロセス強化する前に、設計できる能力を強化しましょう。

ここ数年間訴え続けてきたつもりなのだけれど、伝わらないのです。本当に困っています。

ソフトウェア開発を理解していない人間が、ソフトウェア開発体制を作れない。

ソフトウェア開発において、ソフトウェア設計ができない人は、ソフトウェア開発スケジュールを立案することは難しいと考えています。

同じく、ソフトウェア設計ができない人は、ソフトウェア開発体制を立案することは難しいと思います。

そもそも、ソフトウェアの設計、開発業務の複雑さを理解していない。

関連するソフトウェアがどれだけの依存度があるのかを理解していない。それは即ちソフトウェアの担当者間の依存度を認識できていないのと同じことだ。

もっとも効率の良いソフトウェア設計をしたときに、誰が何をどのような役割をもって作成するのか、その作成するソフトウェアは、別のプロジェクトでも利用可能な部品として活用を考えるべきなのか等、構成するソフトウェアの部品を決める際、そのソフトウェアの担当者もアサインされていきます。

日本料理の作り方知らない人が、調理場のメンバーや役割を決めれると思いません。

ラーメンの作り方知らない人が、ラーメンを効率良く作る方法を考えているのと同じ。

 

愚痴では無くて、ソフトウェア開発に携わっている人間としての正論。

 

毎度、会社が決めた体制を無視して業務を継続させていく状況が続くのは、そろそろ疲れてきました。

半年前に、業務の効率を考えて、無理やり部内調整して体制変更してもらったばかりなのに、今度は会社の上層部から、ひっくり返されました。

 

 

これでも、ネガティブに考えずにポジティブにいこう!と、いつも思ってます。

何か良い方法は無いものか思案中の最終日。 

 

これが世間一般で言うところの「4月病」。