ここ最近、ソースコードでの開発業務をしていないソフトウェアシステムエンジニアのあいなっくです。
ソースコードよりも、ExcelやPowerPointと格闘している時間の方が長いです。
そして、先週一週間は、珍しく打合せづくしでした。
新しい開発アイテムではなくて、開発終盤のソフトウェアのマネージメントに対してヘルプされてしまいました。
プロジェクトを任されている部長さんから、「なんとかしてくれ。」と言われました。
困ったときに声をかけていただけるのは、非常にありがたいことです。
参加するように言われたのは、最終ソフト提出の3日前です。
不具合残件は数百件あります。
エンジニアを追加してなんとかなるレベルでもありません。
私は、しっかりと即答しました。
「無理です。なんともなりません。」
No.と言える日本人です。
世の中では、上司から無理なお題を要求され、一人で抱え込んでしまったことで、会社に来れなくなってしまったり、体調を悪くしてしまうという社会問題が多い昨今のようです。本当に大変な世の中ですね。
皆さんも、無理なものは無理と言えるようにしましょう。大事なことです。
もともと、私は今回ヘルプされたプロジェクトに関わっていたのですが、昨年、他のプロジェクトが炎上し、そちらにヘルプで巻き込まれてしまっていました。
昨年炎上してヘルプに廻ったプロジェクトも、あまり状況をわかっていない状態のプロジェクトでした。私が作った訳でも、私が作らせたのでもありません。3年前にリリースされて、不具合が次から次へと発生する謎のプロジェクトです。
(以下記事で紹介したものです)(;^_^A
そのため、今回のプロジェクトから、しばらく抜けてしまっていたので、やっぱり良くわからない状態に陥っています。
他にも昨年の炎上プロジェクトのヘルプのために、私が面倒見れなくなったプロジェクトがいくつかあります。(もうすぐ炎上しそう)
これは、私が悪いのか?違うと信じたい。
ソフトウェアの設計として問題があるのか、プロセスに問題があるのか、分析して対策を立てていかなければ、立て直しできない状況です。
結局、現在私が絡んでいるプロジェクトも数件あるので、それを進めながら、今回の新しい炎上プロジェクトの分析をしなければいけない状況となりました。
「無理です。なんともなりません。」
あらためて言いたい。
新しい炎上プロジェクトは、中国の関連会社に居るエンジニア百名程度と中国のソフトウェア委託先の数十名、インドのソフトウェア委託会社数十名、そして、自社のソフトウェアエンジニア数十名で、ソフトウェアを作っています。
あちこち問題多すぎて、びっくりします。
中国のエンジニアからは「日本とインドのエンジニアがやるべきことをやってくれない。」と言われているようでした。
インドの委託先からは「日本と中国のエンジニアからのインプットの質が悪い、だからモノが作れない。」と言われています。
そして、日本のエンジニアにヒアリングすると「中国のエンジニアが本来中国でやるべきことを日本に押し付けてくる。」「インドのエンジニアのアウトプットの質が悪い」と言っています。
これが三つ巴というものです。三角関係とはちょっと違います。
どっちもどっちで、悪いです。
言われたことを素直に受け止めて、深く考えずに実行してしまうエンジニアが多いみたいです。
まず、疑いましょう。
- このまま続けてしまったときに何が起きるのか、どういう事態になってしまうのか予想しましょう。
- ヤバイと思ったら、早め早めに対策を考えて、手を打ちましょう。
これはプロジェクト全体に対してだけでなく、ソフトウェア開発においても同じです。
- 要求された仕様が正しいと思ってはいけません。必ず矛盾点があります。それを作りこみする前に見つけておきましょう。気が付かないまま作成したら不具合と言われます。
- ソフトウェアを開発する段階で、決まっていない詳細仕様は、山程あります。いい感じに顧客と合意しておきましょう。
ソフトウェアのコードを作成したら、ちゃんと動くが疑いましょう。他人の作ったものは心配になってテストを必死でやることは良くありますが、自分の作ったコードも疑いましょう。それがソフトウェアテストです。
委託先が作成したソフトウェアの品質も、「大丈夫です」を信用してはいけません。テスト結果をもらいましょう。レビュー結果をもらいましょう。
世の中、人を信じることは大事なことですが、盲目的に信じるのは悪です。
- 良い人だって、ミスはします。
- 良い人かどうかを外見だけで判断できるはずがありません。
だから、ちゃんとレビューしましょう。エビデンス残しましょう。
そこから始めないと、キリがないです。