さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

夜を歩ける国、日本という贅沢

こんばんは。

最近、東京上野動物園が「夜営業」を検討し始めた、というニュースを目にしました。
動物園の夜間開園。聞こえはとても魅力的ですし、海外ではナイトズーが観光コンテンツとして定着している国もあります。

一方で、東京都庁によるプロジェクションマッピング事業に、数億円規模の予算が投じられていることが話題になったり、賛否が分かれたりもしています。
「夜」をどう活用するのか。
「夜」を誰のための時間にするのか。
今、日本はちょうどその分岐点に立っているようにも感じます。

日本という国は、世界的に見ても夜の治安が非常に良い国です。
深夜に一人で歩ける。
カメラを持って街をうろつける。
公園や川沿いを、何も気にせず散歩できる。

これは、当たり前のようでいて、実はとても貴重な環境です。

近年、海外からの人材流入や観光客の増加によって、日本の街の雰囲気が少しずつ変わってきているのも事実です。
多様性は大切ですし、国が開かれていくこと自体は悪いことではありません。

ただ、その結果として
「夜に安心して歩けない国」
「静かに夜景を楽しめない街」
になってしまうとしたら、それはとても悲しいことだと思います。

日本ならではの、夜の静けさを楽しむ文化
この価値は、もっと大事にされていいはずです。

欧米の都市の夜の様子を見ると、
「日本で平和に夜の散歩ができる時間は、いつまで続くのだろうか」
と、ふと不安になることがあります。

だからこそ思います。
今のうちに、味わっておこう。


夜の散歩が好きな理由

私は、夜の散歩が大好きです。

理由はとても単純で、
夜は昼間よりも、人が少ない。
そして、音が少ない。

昼間とはまったく違う、静かな空気が街を包みます。
同じ場所なのに、別の世界に来たような感覚。

まるで、
世界を独り占めしているような気分になります。

都内の街灯も、ビルの明かりも、
「今日だけは、私のために灯っている」
そんな錯覚さえ覚える瞬間があります。

誰にも邪魔されず、
誰とも競わず、
ただ歩くだけ。

これほど贅沢な時間は、なかなかありません。


ヨルヨノで感じた「夜の可能性」

横浜で開催されている「ヨルヨノ」というイベントをご存じでしょうか。

街全体が音楽に合わせて色を変え、
建物、広場、港、すべてが一体となる壮大なイルミネーション。

初めて見たとき、正直、かなり感動しました。

単なる「派手な演出」ではなく、
街そのものが一つの作品になっているような感覚。

これをまだ見ていない人は、
本当にもったいないと思います。

実際の様子はこちらに少し残しています。
(※Instagramのリンク)

https://www.instagram.com/p/DSZ23dlASVl/

こうしたイベントを見ると、
「夜には、まだまだ可能性がある」
と感じます。

ただしそれは、
騒がしさや消費を煽る方向だけではなく、
静かに、深く味わう方向にも、です。


それでも、伝わらないもどかしさ

私はInstagramで、
静かな夜景や、夜散歩の面白さを伝えたいと思い、
いくつか動画を投稿しています。

でも、正直に言うと、
手応えはほとんどありません。

Instagramという場所のユーザー層には、
こうした静かな世界観は、そもそも刺さらないのかもしれません。

それとも、
単純に私の動画作成のセンスが、まだまだ足りないだけなのか。

理由はわかりませんが、
数字として返ってくる反応は、あまりにも静かです。

悲しいですね。

それでも、
「この夜が好きだ」
「この時間を残したい」
という気持ちは、消えません。


夜を安心して歩ける国。
静かな夜景を、静かなまま楽しめる街。

それは、日本が長い時間をかけて築いてきた、
とても繊細で、とても貴重な財産だと思います。

派手さよりも、静けさを。
消費よりも、余白を。

この夜が当たり前でなくなる前に、
もう少し、味わっておきたいものです。