さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

映画「レ・ミゼラブル」鑑賞して複雑な気分になりました。

観終わるのに3日はかかっています。

映画の時間は、二時間ちょっとですが、非常に難しくて途中何度も見返してしまいました。 

NetFlixは英語字幕と日本語字幕が簡単に切り替えできるので、美しい歌を英語字幕で見たくなります。

英語字幕見て、日本語字幕見返してを繰り返してしまいました。

レ・ミゼラブル [DVD]

レ・ミゼラブル [DVD]

  • 発売日: 2014/03/05
  • メディア: DVD
 

すごく綺麗な映像で、綺麗な歌声で熱唱するシーンが沢山あります。

以下の同タイトル映画とは、全く違いますので、注意が必要です。

映画「レ・ミゼラブル」公式サイト 2020年2/28公開

とにかく、ヴィクトル・ユーゴー1862年に執筆したロマン主義フランス文学大河小説で、それからミュージカルや、映画として何度も作品化されてきた有名な作品です。

私もストーリーくらいは、知っておくべきかと思っていたのと、先日の「プラダを着た悪魔」の主人公が出演しているので興味を持ち、観ることにしました。

しかし、私にとって、この作品に登場するキャラクター達に共感できなすぎて、とても複雑な気分です。

 

あくまでも、私が感じた感想ですので、この作品が好きな方には大変失礼な内容になっているかもしれません。すみません。

ストーリー

パン一つ盗んだだけで逮捕されて20年間囚人として生活した主人公(ジャン・バルジャン)が、仮釈放されるシーンから始まります。
しかし、仮釈放後も身分証明書には罪人と記載され、定期的に出頭しなければならない身分です。

その身分証のせいで、仕事に就くこともできず、町中で乞食のような生活を続けています。ある日、牧師さんに食事と寝床を恵まれます。
せっかく助けてもらったのにも関わらず、ジャン・バルジャンは、教会にある貴重品を盗んでしまい。また捕まります。
教会の牧師は、それを許し、警察に対しても「それはあげたものだ」と伝えます。
その牧師の行動に胸を打たれたジャン・バルジャンは、ここから新しい人生を作ってみせると誓い、罪人と書かれた身分証を切り刻んでしまいます。

場面が変わって、貧しい女性たちが働く現場

そこで一人の女性が解雇されます。市長が経営する工場なのですが、その市長が冒頭で出てきた主人公(ジャン・バルジャン)です。
解雇された女性は、貧民街に流れ着き、髪を売り、歯を売り、絶望の状態です。
そんな中、絶望した女性は、市長と偶然再開します。
そして言います「あなたが見捨てたから、私はこんな状態だ」と
市長は責任を感じて、女性を救います。
女性を救った後、市長は自分と間違われて捕まった人間が居ることを知ってしまいます。

見過ごせない市長は、その人を救うため、自分が罪人であることを裁判所で暴露するのです。

そこから、主人公は、執念深いジャベール警部から逃亡の生活を続けます。
救った女性は亡くなってしまうのですが、女性には一人娘をとある宿屋にあずけています。
主人公は、逃亡の生活を続けながら、彼女の一人娘(コゼット)を宿屋から引き取り、育てます。

もう難しい。

登場する印象的なキャラクター

この作品には、共感できないキャラクターが沢山でてきます。

ジャベール警部

最低です。主人公を捕まえることに燃えています。
主人公はパンを一つ盗んだだけの罪で、20年勾留されていただけです。
そんな彼を捕まえるのに必死になるくらいなら、他にやることが沢山あるだろうと思う程に、舞台のparisは荒れています。
なんとしても捕まえると熱く心意義を歌うところは、とても良いシーンに見えますが、パン一個盗んだ罪で20年勾留された理不尽な主人公に対してだと思うと、あきれるしかありません。
革命軍にも仲間のフリをして紛れ込む最悪な人、そして主人公に助けられる。

市長が経営する工場を解雇された女性

主人公に救われるのですが、なぜ市長のせいにするのか意味がわからない。
市長は身分証明もできない立場で、身分を隠しながら市長になっています。
どれだけ大変な思いをしたら市長になることができるのか、想像を絶します。

この女性が「プラダを着た悪魔」の主人公を演じたAnne Hathawayです。

女性からコゼットを預かった宿屋の夫婦

客から金品を盗み、人の弱みにつけ込み金をたかる。どこまでも最低な夫婦。

革命家のマリウス

主人公が連れているコゼットに一目惚れします。
本当に遠くから見ただけでの一目惚れです。
それまで一緒にいた女性(エポリーヌ)なんてお構いなし。革命の途中で一目惚れして、活動にも身が入りません。
エポリーヌが無くなった後も、革命家が全滅した後も、何もできない彼。
コゼットにラブレターを送ったことで、主人公に救われる。

マリウスに失恋したエポリーヌ

とても良い歌で失恋した気持ちを歌います。この映画で一番有名なシーンです。
そんなどうしようも無い男に失恋して、ここまで感情込めて歌えますか?
感情移入できません。
そして、革命の中、命を落とします。

革命家を見捨てる市民達

どうにもなりません。望みなんてありません。

コゼット

一体どこにマリウスの惹かれる要素があるのか?全く意味がわからない。

主人公 ジャン・バルジャン

何も救われない。

まとめ

最後に「明日は来る」って大合唱して終わるのだけれど、全員亡くなっていますから、明日は来ないと思う。
フランス人は、みんな狂っているのか?
ひどいな。

 

しかし、この作品はそれらを超えるくらいに映像と音楽が素晴らしいです。

歌詞に登場する英単語も、私でもわかるレベルなので、聞き取れれば楽しいと思います。