ただ単純にアニメを紹介するシリーズがまだまだ続きます。
こんな適当な紹介で、読んでくださる方に申し訳ない気持ちです。
これは!というものがあればコメントください。
Twitter(現X)にコメント返信してもらえると嬉しい限りです。
ということで、今回も大人の世代に向けたアニメです。
今年の夏に見たもの、見返したものに限定してお届けしています。
今回は、珍しく最近?のアニメ「現実主義者の王国再建記」です。
こちらも、先日紹介した『蜘蛛ですが、何か?』と同じく、『小説家になろう』にて連載された小説を元にアニメ化された作品です。
最近の異世界ものは、だいたいこの流れです。
Webで小説書いて、人気が出て、アニメ化。なんて夢のある世界なんでしょう。
「君の膵臓がたべたい」や「わたしの幸せな結婚」「薬屋のひとりごと」も、ここからです。すごい。
アニメ化のみにとどまらず、映画化、キャラクター、パチ〇コ、パチス□と、原作者には、どれくらいのお金が入っていくのか、気になります。
「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」から始まり、「転生したらスライムだった件」「盾の勇者の成り上がり」と、どんどん異世界転生ものが生産され、その後もありとあらゆるアイデアを盛り込んだ転生ものが産まれました。もう転生するのがあたりまえの日本です。
既にスライムだったり、蜘蛛だったりと、人でないものにも転生する世界も当たり前になってきました。さらには生命でない「剣」や「自動販売機」に転生していまう突飛なストーリーでも、アニメ化される時代です。
もう、これ以上ネタは無いんじゃないかと思われる異世界転生ものですが、まだまだ出てきます。
そして「無職転生」等の名作が、まだまだ次から次へと出てくるのですから凄いものです。
上のWikipediaにあるアニメ化された作品は、ほぼ観た気がします。
なかには一話から数話で挫折したものもありますが、アニメ化されるって、凄いことですよね。
さぁ、みんなも小説書いて一儲けしましょう\(^o^)/
という話は置いておいて・・・。
どれもこれも転生ものの一話の冒頭は、お決まりのように転生するところから始まるのですが、そのあとの展開がそれぞれの作家さんのアイデアが詰め込まれていて、どれも面白いのです。
そして、今回紹介する『現実主義勇者の王国再建記』も一話の冒頭で、転生します。
今回の主人公は、図書館で「君主論」を本棚に返すところで、転生に巻き込まれます。
他の作品群では、転生した主人公は、すごい能力が身について、超強い魔法の力をもっていたりするのですが、今回の主人公は書類仕事が捗る能力をもっています。
そして、成り行きで国王代理にさせられます。
で、この作品の何が面白いのか、どこが大人向けなのかです。
主人公は、現実世界で学んだ知識で、国のあらゆる問題を解決していきます。
主人公の知識が、そもそも凄いのです。
二話では、「唯才是挙(ただ才あらば用いる)」という三国志の一節がでてきます。
三話のタイトルは、「巨をして忠臣たらしむことなかれ」と、非常に難しい言葉になっています。軽く流すのはもったいないです。
上っ面のおべっかばかりのイエスマンの良臣ばかり集めては国は滅びる。真の忠義による直言を重視しなさい。それが君主の務めでありましょう。
国王でも会社の経営者でも同じです。非常に大事なことですね。
そんな難しいフレーズを元にしたストーリーが2部26話まで、どんどん続きます。
兵法三十六計からの引用。最初に主人公がもっていた「君主論」からの引用もあります。
最初から最終話まで、この作者の知識量に関心しながら見てしまいました。
マネジメントに興味があるそこのあなた。見物ですよ。
最近、こういうマネジメント関係に皆さん興味があるんですかね?
『勇者、辞めます』も同じ空気を感じました。
こちらは、勇者が魔王軍に入れてもらうために、魔王軍の組織改革を頑張る話です。
マネジメントとは何かの基本を忠実に実践して成功を収めていきます。
各話のタイトル抜き出すとこんな感じです。
「明日の自分が楽になる仕事をしろ」「ちょっとした気付きが仕事の効率をあげる」
「地獄の飲み会」「仕事を辞めたくなったら一度相談しろ」「 良い戦士が良い上司になるとは限らない」
まぁ、こちらはこちらで、マネジメント教本的な内容以外にも、転生ものとはまた違った展開に一捻りがあって面白かったです。
気なった方はぜひ。
何度も繰り返し見ることで、きっと良い上司になれますよ。
もしくは、会社の上司にプレゼントしましょう。気づかれれば関係性悪くなることでしょう。嫌味満載。