さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

早期定年退職制度ということを何の作戦も無く繰り返す愚かさ

エンジニアを大事にしない会社は嫌い

私が勤めている職場では、早期定年退職制度というものが、再び絶賛実施中です。

数年前から、今回で一体何度目だろうか?

その度に仕事を多く抱えていた人材は早期定年退職を選択します。

そして、ショックを受けた若い人材も連動して退職していきます。

人が減ったから仕事が減る訳ではありません。

残ったエンジニアは、退職した人達の分の仕事を処理しなければならなくなります。

しかし、優秀なエンジニアが抱えていた仕事を誰でもが拾える訳ではありません。

当然、拾えるエンジニアは限られます。そして耐えられなくなって、また、辞めていきます。

 

前回の早期定年退職を行ったときも、前々回のときも、同じ状況を繰り返しました。

そして、反省することも無く、改善することも無く、とりあえず再び実施されています。

 

そして、また繰り返す歴史。

 

もう、勘弁してほしいです。疲れてきました。

これを率先して実行している方は、会社潰す気なのだろうと思う。

完全に目的も、意味もわからない。

 

優秀な今まで頑張ってきた方が、ちょっと多めの退職金をもらえるチャンスなので、止めることはできません。

優秀な方々なので、辞めてもきっと困りません。次の職場をすぐにでも見つけられます。困るのは、辞めたエンジニアの仕事を拾わされる側です。

退職を選択する方達に、この過酷な職場に残って、何か得があるかというと。何も無い。説得して、留まってもらう知恵を私はもっていません。

もう少し早期定年の対象年齢を下げてくれれば、私も応募する立場です。

ソフトウェアな開発業務なんて誰でもできると思われている

会社の上層部からは、ソフトウェアの開発業務なんて、誰だってできるだろうと考えているのは、間違いないです。

 

実際は、誰にでもはできません。できる人にだけ。

できる人にだけ、仕事が積まれていくのです。

それが嫌なら退職することは自由です。

人員不足しているならば、外から優秀な方を拾ってくれば良いのです。

それでも職場に残る人たちの特徴

私の職場の駄目なところは、仕事を拾えない方々の比率が増えていくところです。

いくら外から優秀な代わりのエンジニアを連れてきたとしても、同じ給料で仕事量が違いすぎることにはすぐに気づきます。

気づいても、それが嫌になっても、なんとか継続して在籍し続けるのは、少し怪しい人間です。私のような現在の駄目な職場環境を俯瞰で見て楽しんでいる人だったりします。

いつでも逃げられますし、慌てて辞めなくても、もう少しこのダメさ加減を楽しんでからでもなんとかなると考えています。困ったものです。

 

逆に、今辞めたら次が無いと思える方々も多数居ます。その方達の残るという選択は、とても正しいと思います。仕事面ではさほど優秀な成果を残していないかもしれませんが、間違いなく正しい判断をしています。

その適格な判断を仕事に活かせれば、私の仕事が少し減るかもしれません。

しかし、毎日定時で帰宅しても、私と給料は同じなので、仕事を無理して拾わないことは、とても効率の良い生き方だと思います。

そのような効率的な生き方を何故私達はできないのか、悔やまれます。

エンジニアは効率の悪い生き物

エンジニアは、自分にできる仕事が転がっていると、ついつい拾ってしまうのです。

拾ったからといって給料増えるわけでもなんでもないのに拾ってしまうのです。まさに駄目人間です。

一時間の打ち合わせでも、まったく喋らない人と、喋り続ける私のような人たちと、両方のタイプがいます。無駄な労力を使わずに済んでいるのは、喋らない人たちでしょう。

何故こんな差ができるのでしょうか?

結局、私達エンジニアにとっては、打ち合わせでは自分の意見を自由に喋っている方が楽ですし、何もしていないよりも仕事している方が楽だからです。

仕事している方が、職場の居心地が良いのを理解してしまっているので、仕事している方が、結果的に楽なのです。

 

長期的に考えても、いろいろな仕事を楽にこなせるようになります。

そして、たくさんの仕事を経験することで、新しい発想ができるようになります。

そうすると、いろいろなことが試せるようになります。いろいろな自分のアイデアを実現させることができるようになります。

そういうことを経験上、いつのまにか学んでしまっているのです。

 

エンジニアとして楽しいのは、自分の考えたことが実現できるときです。

 

だから、そうするために、同じ給料なら、仕事量の多い方を選択してしまうのです。

決して効率の良い生き方ではありません。

エンジニアの性(さが)なので、あきらめて楽しみましょう。

 

若いエンジニアは、このまま居残って楽しむのも、新しい職場でチャレンジするのも自由です。ただし、新しい職場は、確実に現在よりも苦労するでしょう。

その苦労も楽しむ覚悟があれば、どちらでも大丈夫です。