さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

中国大連の出張者が無事に仕事を終え、中国の方が安心できると言って帰っていった。

コロナ渦に中国大連からのソフトウェアエンジニアの出張 

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日々、ソフトウェア開発業務に疲れている、あいなっくです。

先週一週間(2/25-28)に渡って、中国の大連というところから出張者が二名来てくれました。

大連は、今年の頭に私が出張に行ったところです。 

www.inack.tokyo

 

そして先日、別記載した以下の内容で頭を悩ませていました。 

www.inack.tokyo

今は、コロナウイルスの影響で、非常に大変な時期です。

私の会社では、3月末までの期間、海外出張は原則禁止です。

海外からの出張者も受け入れ禁止と、どうしても入館する場合は、日本での2week以上の隔離期間が経過してから入館することという通達が出ていました。

しかも、中国にもどる途中も、中国に戻った後も大変です。

 

何度も先方の担当者に

「大変な時期だから、出張来なくて良いです。」「中国からリモートでもOKです。日本に居る弊社のエンジニアに指示してくれれば、対応できるようにしておきますよ。」

と言っているのですが、それでも先方の営業は、

「頑張ります、検討します」

と悩んでいました。

その原因は、私の会社の上司が

「頑張れ、検討しろ!」

と言ったからですけど・・・

 

やっとのことで、当初、技術4名+営業1の出張予定だったのを、技術1+営業1で対応してもらうことになりました。

なんとか、エンジニアの出張を最小限に押さえました。

 

今回、出張で来てもらったおかげで、中国現地との連携もスムーズに行うことができて、一週間で予定どおりの作業を終えてくれました。無事に作業完了です。

 

実際には、この一週間、私が裏でサポートで社内を走り回り、大勢の社内のメンバーを適切なタイミングで協力を仰いで作業していました。怒涛の一週間です。疲れました。

 

(中国の担当さん優秀だったのは間違いないので、裏方の苦労は伏せておこう。)

もしも、次回、同じような状況になったときに、この中国の会社に頼めば同じようにうまくいくと誤解する上司陣は多いでしょうが、同じ状況は二度と無いことを祈ります。

私が気に入った外部業者さんを社内でアピールして、さらに使いやすくすることは必要なことです。

 

中国からの出張者は、本当に大変苦労して来てくれました。

  1. 社内に入館する2week前に入国。滞在。
  2. 日本国内HOTELの宿泊部屋から出ないで、2week生活。
  3. そして1week、今回の業務を実施。いくら中国メンバーのサポートがリモートであるとはいえど、4人分の作業を1人で全部実施。
  4. 中国に帰国すると、空港に政府が用意したバスが迎えに来て、強制的に乗せられる。
  5. バスで隔離用のHOTELに到着後、部屋に入れられてTAPEで扉を封される。
  6. 2week経過後に通常の生活に復帰

 

結局、今回の出張作業1weekのために4weekの隔離生活付きです。

私には絶対ムリですね。

私は、自分にできないことを人に頼むというのは嫌だと思ってしまう性格です。だから、こんなに大変なことを他人に頼める人を関心します。

せっかく隔離生活から開放されたのだから、もう少し日本に居れば良いのに

今回作業してくれた担当さんに「帰国すると、2week隔離されるなら、日本に居た方が良いのでは?」と、何度も伝えたのですが、どうしても中国に帰りたいらしい。

担当曰く、

「中国(大連)は徹底的に管理されています。外出が制限されて、外出時はマスクが必須、マスクしていないと捕まる。大きな建物に入るときは入口で身分証明の提示と検温が必須です。それに比べて、日本はマスクしていないし、どこにでも誰でも入れる。何の管理もされていない。いつ感染爆発してもおかしくない。中国の方が安心です。」

そう言われてしまうと、日本怖いです。

現在、韓国も感染数が増えて大変なニュースになっていますが、韓国国内での生活が怖くなって、管理できている中国に逃げる人が非常に多くなっているらしいです。

 

余談

日本人が、これだけ東京都内の満員電車での生活を繰り返しているのに、この程度の感染数というのは、日本が安心という証拠だと思います。

やはり、水道や空調の設備の違いや、生活環境周辺の掃除が行き届いて、ゴミが道に少ないとか、焼却設備が優秀だったりと、あげればキリはないけれど、いろいろな条件の違いが理由にあるはずです。

その上で、中国ほどの管理が必要か、不必要かは変わってきます。

真似れば良いという話では無いと思います。

中国では、中国に適したやり方があります。また、日本でも日本に最適の対策を行う必要があります。どちらにもメリットやデメリットがありますし、いろいろな条件が異なる中で、前例の無い事態に対して最適な方針を立案するっていうことは、とても難しいことです。

国民全員で考えましょうという姿勢は、国民をそれだけ信頼しているTOPだからできることです。

周囲を信頼していないTOPは、自分で決めようとします。何から何まで管理し、指示し、廻りきらずに破綻します。

何が正しいのかは、人それぞれ違います。

中国のように国のTOPが何から何まで決めるよりも、TOPは要望を出して、全国民で必死に検討し、考え抜いて最善の方法を選択する自由のある国の方が、私は好きかな。

会社も同じ。

それはそれで大変だし、国民が皆で考えることができる国なのだから、国のTOPが責任を取らなければいけないケースなんて、それ程は無い。

要望出して、手段を選択したのは、全員ですからね。各個人の責任が問われる自由な国です。

何でも国や会社のTOPに責任取らせたいと言う人は、中国のような徹底的に管理された環境での生活が向いています。