さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

とりあえず、あらためて「Ubuntuとは」を書いてみた。

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やっと、先日組み立てた自作PCにOSとしてUbntu 20.04LTS日本語版をインストールしましたので、折角なので「Ubuntuとは」を書いてみる。

Linuxとか、Ubuntuとかなんとなく聞いたことあるな程度の人向けに書いてみました。最後に少しだけソフトウェア開発者向けにも記載しました。参考になれば良いなと思います。 

Ubuntu【うぶんつ】とは

UbuntuはDebian GNU/Linuxを母体としたオペレーティングシステムである。Linuxディストリビューションの1つであり、フリーソフトウェアとして提供されている。 

Ubuntu - Wikipedia

オペレーティングシステムとは

OS【おーえす】、Operating Systemです。

MicrosftのWindows、AppleのmacOS・iOS、GoogleのAndroid OS等、各社で様々なOSが製造され、世界中のUserに利用されています。

一般的に、Hardwareを動作させるためには、OSが必要になります。

Web Browserや、Mail Software、Word、Excel、Music Player等のApplicationは、このOSの上で動作します。

Applicationは、それぞれのOS毎に別々に作成する必要があるため、macのapplicationはWindowsでは動きません。Windowsのapplicationは、Ubuntuでは動きません。

MicrosoftのWindowsは世界シェアは最も大きいOSとして一昔前までは一人勝ちのような状況がありました。しかし、macOSは、iPhoneとの相性が良いとか、Apple社が提供するSoftwareを利用できるなどのメリットがあり地道な人気を確保しています。

そのような中で、LinuxというOSをベースにしたディストリビューションの一つがUbuntuです。

Linux【リナックス】とは

海外のEngineerの方と会話していると【ライナックス】と言われることが多くて、一部(創設者)では【りぬっくす】とも呼ぶらしい。そのため、打ち合わせ等で【りなっくす】【らいなっくす】どっちで説明するべきか悩みます。

創設者のリーナス・トーバル氏は、「どのように発音してもらっても構わない」と言っているらしいので、正解は無いらしいです。

Linuxは、OSです。

Windowsや、macOS等のOSは、企業が営利目的として開発を行っています。

しかし、LinuxはフリーのOSとして、どの企業にも属さないOSとして成長してきたものです。このLinuxというOSを成長させるために、世界中の沢山のEngineerが共同で開発を行ってます。

使用Licence(使用する上で決められたルール)はありますが、それさえ守れば、誰でも無料で利用をすることが可能です。

例えば、100万台の製品にOSを入れて販売しなければいけないような場合、Windows等のOSを利用した場合、数千円✕100万台だとしたら、数十億円の費用が必要になりますが、Linuxを利用すれば、0円✕100万台ということになります。そのため、ハードウェアを製造する会社にとっては、OSの価格は非常に重要です。

しかし、LinuxというOSはどの企業にも属していませんので、問題があっても責任はとってもらえませんし、supportもありません。自分で解決しなければなりません。

それだけのコストメリットがあるOSですから、各企業としても、OS自体の品質があがってもらった方が助かる訳です。そのため、世界中のEngineerが協力して、品質の向上のために協力する状況ができあがっています。

現在もコツコツと改善が行われていて、Linuxは日々Updateされていっています。

もちろん、そのLinuxを一般のユーザーがWindowsやmacOSの代わりとしてDESKTOP PC用のOSとして無料で利用することも可能です。

最初にLinuxという母体をLinus Benedict Torvalds氏(リーナストーバル)が作成したのが1991年です。それから30年近く改良に改良が繰り返されてきました。

そして、このLinuxをベースとして派生したOSとして、いろいろな目的毎に、ディストリビューションされたOSが開発されてきました。その中の一つがUbuntuというものです。さらにUbuntu系としても様々な用途にあわせた派生品があります。

一般的なユーザーがDESKTOPで快適に利用することを目的に派生して作られているのがUbuntu DESKTOPです。

Ubuntu DESKTOPとは

Ubuntu DESKTOPは、少し前までは、WindowsやmacOSに比べても安定性や使い勝手が良いとは言えない状況でしたが、最近ではMicrosoftのWord/Excel等と互換性のあるOffice製品が普通に動作し、Web BrowserやMailのApplication、その他の多数のApplicarionも、WindowsやmscOSと同等のものが動作する環境が整ってきています。

また、ハードウェアの対応も幅広く行われて、普通にWindowsが動作するハードウェアであれば、Ubuntuも問題なくインストールできるレベルになっています。

そのため、一般のユーザーにも、かなり利用しやすくなってきています。

Ubuntu DESKTOPの日本版の対応は、Ubuntu Japan Teamで行われています。

www.ubuntulinux.jp

最新版は、2020年4月23日にリリースされた「Ubuntu 20.04LTS日本語版」です。

「Ubuntuとは」という内容は、Ubuntu Japan Teamにも説明されています。

Ubuntuとは | Ubuntu Japanese Team

 

さいごに、少しだけソフトウェア開発者向け

日本ではWeb Serverとしては、CentOSというDistributionの人気が高いようですが、全世界でみると、インフラ系ではまだまだUNIXも使われています。Linux ServerというのはWeb Serverとしても29.7%しか利用されていません。

その29.7%の中でのShareとして、Ubuntuの利用率は高く、45.4%を占めています。

Usage Statistics and Market Share of Linux for Websites, August 2020

組み込み系としても、大手のSoC Vendorが提供するBSPはUbuntu系が多い印象です。

Linuxには興味はあるけれど、ディストリビューションが多すぎて、どれにしたら良いのかわからないと悩んでいるなら、Ubuntuで良いんじゃない?と思います。

 

Android OSをBuildしてみたい方も、Ubuntuがオススメです。そんな奇特な方は少ないと思いますが・・・。

 

自作PCをせっかく安く作ってみたけれど、OSが高い!と悩んでいる人が、もし居れば、Ubuntu入れてみませんか?

FireFoxもThunderbirdもLibero Officeも普通に使えます。

Linuxなら、自宅内でのServerとしての運用もできるので、使いみちもイロイロです。

興味が湧いたら、ぜひ。