会社に長いこといると、いろいろなことがあります。
最近は在宅勤務をしている方も多く、会社に行ってもあまり人に会うことも無いのです。久しぶりに見かけた同僚が居たので、挨拶したら、実は休職中だと言われました。誰かが休職していても気づかないというのは困ったものです。
その彼女は、このブログも読んでくれていて、コロナ騒ぎになる前は「昨日のブログ読んだよ。」とか、「あれ、面白かったよ」とか、感想をくれる数少ない同僚です。良く感想を教えてくれるので、ブログの更新の励みになっていました。
コロナ騒ぎで在宅勤務が増えるようになって、会う機会も減ったので、感想ももらえることもなかったので、ちと更新頻度が下がっていたというのはあるのかもしれません。とにかく忙しかったというのもありますが・・・。
数ヶ月前に、体調を壊してそれからずっと休んでいたらしい。
以前から、彼女のグループの問題は知っていて、いろいろと愚痴も聞いていたので、原因はすぐに想像できました。
聞いてみたら、やっぱりそのとおりでした。
原因がわかっているのは良いことです。なんとかなります。
その彼女のグループの問題
ちょっと性格に問題のあるプロジェクトマネージャ(PM)で、社内でもちょっとした有名人が居ました。
問題のあるプロジェクトマネージャー
PMとしては、顧客との交渉や折衝、調整等は非常に手際よくできて、顧客が期待するアウトプットを適格に出せる方でした。
残念ながら、そのアウトプットを出すプロセスに問題がありました。
PMというのは、顧客の期待するアウトプットを作成するために、社内での非常に多くの調整毎を行わなければならないのです。その彼は、社内での調整がうまくいかないときに、問題を起こします。
社内の調整先の担当者がうまく動けずにいるようなケースで、その問題のあるPMの彼は、あまりにも口調が強すぎて、担当者は一方的に責められる状況になっていました。
責められている担当者にも不備はあったかもしれません。しかし、その担当者だけが悪かったというパターンはほとんどありませんでした。
だいたいのケースは、責められている担当者は、できる限りのことを必死に行っていました。それでも無理な事態に陥っている状況がほとんどでした。
担当者自身も、一人でどうにもならない状況とわかっている時点で、上長に報告するとか、他のメンバーに協力を仰ぐとかするべきなのは当然です。
しかし、残念なことに、上長も他のメンバーも忙しすぎて、助けてもらうこともできない状況に陥っているのです。
そういう状況にも関わらず、一方的に担当者をどなりつけている光景を良く見ました。
顧客との打ち合わせ中でも、別の担当者が顧客への報告がうまくいっていない状況になると、顧客が怒り出す前に、そのPMからの怒号が飛んでくるというのが度々ありました。
その光景を見るたびに、「社内のメンバーはせめてフォローしてあげるべきでは?」って注意したこともあるのですが、注意した私とさらに喧嘩始めるという状況になってました。
PMの立場の大変さ
PMの彼も、決して楽なポジションでは無く、非常に厳しい顧客の相手を先頭で相手しなければならない状況でした。にも関わらず、社内は常にデスマーチで、営業も設計部門も率先して動いてくれる担当者は全く居ないという状況のプロジェクトに関わっていました。
設計の特定の担当者を責めたからといって、状況が好転するわけは無いのに、ついつい口からキツーイ言葉が考えるよりも先に出てしまうようです。
問題のあるPMよりも、問題のある顧客
私も彼がPMを務めるプロジェクトでは一緒に仕事をしていたこともあって、彼が相手をしている顧客のキツさも知っています。
実際、性格に問題があると社内で有名な彼でさえ比較にならないほど、さらに問題のある顧客先の方が数名居ました。
その顧客の相手をした数ヶ月間は、私も体力的にも精神的にも疲弊しまくり、たまに休日がとれれば、休むでも遊びに行くでも無く、ぼーっと空をみあげている状態が楽になるほどの状態になっていました。
徹夜で報告資料を作成し、社内レビューを何時間も行って、準備に準備を重ねた資料を顧客に説明し始めた瞬間に、「だめ、全然わからない。作り直し。お前は何度言ってもわからないやつだな。」とか言われたのは、良い思い出です。今思い出してもイラッとします。おかげで、その顧客との打ち合わせになると気持ち悪くなるくらいには、私も病んでました。
実際、その顧客先の担当者も弊社のプロジェクトが原因でさらにその上司から責められているのかもしれないと思えなくも無いけれど、だから発注先に暴言撒き散らかして良いわけじゃない。
最近、私はそのプロジェクトから少し離れた業務をしているのですが、今もその顧客を相手にしているメンバーの方々は、全員顔色悪いです。心配になります。
そんな顧客の相手をできるPMとして、やはり社内を強引にまとめなければならない気持ちはわからなくも無いです。そうでもしないと相手できないのです。
そんなPMも辞めたらしい。
彼女が病んだ原因は、思い当たるところが沢山あったので、不思議にも思いませんでした。当然の人間がもっている防衛本能だったと思う。これ以上会社に行ったらヤバいというブレーキが正しく働いて、どうしても会社にいけなくなってしまったのでしょう。
彼女が職場に復帰するためには、原因となった環境を改善しなければ、無理だと思います。PMの彼は、彼女が休職した後に辞めたらしいが、問題のある顧客は相変わらず居るのだし、デスマーチは継続中です。
一度、精神的なブレーキ発動してしまうと、正常な状態に戻すのには時間も必要になります。
デスマーチが終息するまでくらいまでの期間は、ゆっくりと静養して直せば良いと思います。
現在デスマーチ中のプロジェクトのメンバーが心配
ほぼメンバー全員が"病んでいる"を通り越して”麻痺している"状態で業務に日々あたってくれています。このメンバーにはもう少し辛抱してデスマーチを完了させてもらいたいものです。すでに辛抱しているかさえ気づかない程に麻痺しているから、業務続けることができているメンバー達です。
申し訳ないけど会社を潰さないためなのです。デスマーチ抜けたら、ゆっくり休んでもらって良いので、倒れないことを願うしかありません。