前回に続けて二回目のDOLBY CINEMA鑑賞。
見てきました。
いやぁ、すばらしかった。周りにオススメして良いのか悩ましい作品。B級の極みです。
見方がわかれば、楽しめると思いますので、「ガメラ」鑑賞のコツなどお伝えします。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』
本作品は、新作ではありません。55周年としてドルビーシネマでの期間限定上映です。1995年3月に公開された作品です。
ガメラ生誕 55 周年のメモリアルイヤーとなる今年、ガメラプロジェクトを始動。「平成ガメラ」3 部作の第 1 作目『ガメラ 大怪獣空 中決戦』を 11 月 27 日(金)よりドルビーシ ネマにて期間限定上映いたします。
BluRayもDVDも発売されている作品です。
Amazon Primeでも見れます。
ストーリーが気になる方は、是非見てください。
ギャオスっていう鳥モドキと、空飛ぶカメが戦う映画です。それだけです。それ以上でも、それ以下でもありません。難しいことはあまり考えてはいけません。
難しいストーリーはありません。
ギャオギャオいっている怪獣のバトルを素直に楽しみましょう。それが楽しめない方には向かないかもしれません。
大画面、大音量で観ることが重要なのです。だからAmazon Prime Videoで見れる作品なのに、わざわざお金を払ってDOLBY CINEMAを観に行くのです。
55年前の1965年の11月27日に初めて公開されたガメラです。
本家のサイトは以下
『GAMERA 4K HDR』となっています。35mmのオリジナルネガフィルムから今まで表現しきれてなかった情報を引き出しで再監修したそうです。
さすがに25年前の作品です。CGは怪獣の口から出るビームだけなんじゃないかと思うほどの映像美ですw
日本テレビ制作による、下手なアナウンサーの演技がちりばめられ、電車のシーンばかりが何故か印象強くカットインされ、ストーリーはとってつけたような内容。
すばらしいです。これが「ガメラ」です。
この映画に壮大な制作費と投入して映画作品を作る情熱をもった大人たちを想像しながら観ると、ほっこりします。日本の平和を象徴する映画です。
なんだろう。本当に万人にオススメできない。けど、無くてはならない映画。それが「ガメラ」。
ゴジラとガメラって、何が違うの
たまに、こういうことを言う人がいます。一般の方にしてみれば、怪獣映画として有名な二作の違いなんて、わからないことでしょう。
「ゴジラ」はトカゲで、「ガメラ」はカメです。
「ゴジラ」は災害ですが、「ガメラ」は人間の味方です。
そんな単純な違いじゃないと、あらためて今回の鑑賞をして感じました。
「ゴジラ」はB級映画から、A級映画に方向転換してしまった映画です。
しかし、「ガメラ」はB級を極めた映画です。方向性が違います。日本の伝統文化を守り抜いている姿勢を感じます。
4KHDRにしようと考えた人達は、こうなることを予想していたのでしょうか?
怪獣のバトルシーンの迫力のあった町並みは、画質が良くなることで模型感がさらに強くなっています。バトルシーンのガメラは、とても動きやすそうな質感のやわらかさが強調された映像です。こういう映像の中で、ガメラが頑張ってレギオン(鳥モドキ)を攻撃しようと、一生懸命に短い手を振り回すシーン等は、あまりのかわいさにホッコリします。
これはできることなら白黒で、さらに粗い画質でこそ成立する迫力のある映像だったのだろうと思えます。
「ガメラ」は、全作品を通して、人間のために必死に戦います。
人の害になる怪獣に向かって、傷だらけになりながら、ファイトします。強くないのですが、必死にがんばります。敵を倒すために火を吹けば、敵に避けられて街中火の海にしてしまったり、空飛んで追いかけては、ビルなぎ倒したりしてしまうお茶目な面もあります。
今回、福岡ドームを破壊したのは、ギャオスでは無くガメラです。ギャオスを大気圏外まで誘導するも、そこから地上に叩き落としたら、落ちたところはコンビナートで、大炎上だったりします。それでもガメラは人間の味方です。人は決して襲いません。
ちなみに、今作では、東京ドームも真っ二つになりますが、これはガメラでもギャオスでもなくて、人間が射った誘導弾がギャオスに避けられたせいです。
最後は無事にギャオスをガメラが倒して、ハッピーエンドですが、もう、ひっちゃかめっちゃかです(笑
平成版「ガメラ」三部作、全部オススメです。
是非、これから観る方は、そういう視点で楽しんでください。
今作は、平成三部作の一部です。二部、三部もありますので、是非、日本の平和の象徴「ガメラ」を是非鑑賞してみてください。
二部「ガメラ2 レギオン襲来」
三部「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」