久しぶりにPCの組立に挑戦しました。
次男のDESKTOP PCが数カ月前から不調で起動しなくなっていて、ずっとNote PCのみを使っていたのですが、DESKTOP PCが起動できた方が良いとのことでした。
そこで、部品交換をして修理しようと思ったのですが、さすがにお金をかけてスペックの低いDESKTOP PCを無理に使い続けているのも可哀そうなので、次男用の給付金を利用して、パワーアップもすることにしました。
今回、次男のPC修理のために交換した部品
以下の部品を交換しました。
交換前の部品
- CPU:Intel Core i5 3470S
- Mother Board:GIGABYTE製 H67A-UD3H-B3
- Memory:DDR3 8GB
- 電源:400W 80PLUS BRONZE
- SSD:Western Digital製 SATA 250GB
購入した交換部品
- CPU:AMD Ryzen 5 3500 with Wraith Spire cooler 3.6GHz 6コア / 6スレッド 19MB 65W
- Mother Board:ASUS製 B450 搭載 AM4 対応 『TUF B450M-PLUS GAMING』
- Memory:DDR4 16GB
- 電源:550W 80LUS GOLD
- SSD:Western Difital製 NVMe 500GB
ほぼ、すべての部品を入れ替えてしまっているので、交換というよりも新規です。
パソコンのケースとビデオカードは、流用しました。
以下に、各部品に対しての、こだわりとか、注意点等を記載していこうと思います。
これから作成される方の何か参考になればと思います。
CPU
交換前のCPUは、Intel製のCore i5というものを使っていました。私が昔使っていたDESKTOP PCをCPUのみをパワーアップさせて、使ってもらっていました。Intel Core i5 3470Sという型番で、Core iシリーズの3世代目のCPUになります。現在では、第10世代CPUが発売されていて、性能が非常に良くなっています。
Intel Core i5 3470Sは、現在の主流CPUに比較すれば、かなり性能が劣るものですが、それでもWindows10のOSはちゃんと動きますし、Web Browsingする程度であれば、何も問題ありません。
しかし、さすがに古すぎて可哀そうなので、現在の最新スペックに近いものに変更してあげようかと思いました。
DESKTOP PCのCPUには、主にIntel製とAMD製の二種類があります。
少し前までは、Intelが先行して、AMDが後を追っていたような形でした。ユーザーシェアもIntelの方が圧倒的に高かったため、Intel製の方が安定したシステムが組めるといううメリットがありました。しかし、AMDのRyzenというシリーズが発売されたころから、自作PC界隈では、性能も価格もユーザーシェアに対する状況もAMDが優勢になってきています。安くて速いAMDの復活です。
そこで、選んだのが『AMD製 Ryzen 5 3500』というCPUです。
AMD Ryzen 5 3500
AMD Ryzen 5 3500 with Wraith Spire cooler 3.6GHz 6コア / 6スレッド 19MB 65W【国内正規代理店品】 100-100000050BOX
- 発売日: 2020/02/23
- メディア: Personal Computers
非常にコストパフォーマンスに優れたRyzenです。
Ryzenには、Ryzen 3、5、7、9というシリーズがそれぞれあるのですが、それなりに良い性能が出ています。
Ryzen 5にも、いろいろな型番があるのですが、3500という型番は、17000円程度で購入することができました(2020年8月初旬時点)Ryzen 5の他の型番は、もっと高い値段になります。既に発売されているRyzen 5シリーズの廉価版という位置づけで販売開始されたようですが、実際にユーザーが利用するケースでは、その差は殆ど感じることができないものと思われます。
このCPUと性能の良いビデオカードを組み合わせれば、現在販売しているゲームは、非常に快適に動作します。
また、OfficeやVisual Studio等も、快適に動作できるようです。
これよりも性能の低いスペックのCPUが、これよりも高額で販売されていますので、値段が手頃で、性能に困らないものを選ぶのであれば、このCPU一択だと感じています。
ちなみに交換前のIntel Core i5 3470S の新品をAmazonで購入しようとすると、Ryzen 3500よりも高額です。
Ryzen 5 3500の性能が1337に対して、Core i5 3470Sが930という数値差になります。CPUを単純に比較するのは難しいですが、目安にするには、良い数値だと思います。
インテル(Intel)CPU性能比較|ドスパラ公式通販サイト
現在のCPUよりも、少しスペックがあがる程度ですが、最新のスペックのCPUにしておいた方が、後々値段が下がってきた頃に、CPUだけ載せ替える等の検討も可能になります。
Mother Board(マザーボード)
交換前のマザーボードは、Intel Core iシリーズの3世代までしか対応していません。これ以降のIntel CPUは、Pinの構成も変わってしまっているので、とりつけることさえできません。互換性が無いなら名前を変えて欲しいものです。
CPUをAMDのRyzen 5 3500に決めましたので、それに対応したマザーボードに合わせて交換する必要がありあます。
マザーボードを選ぶのも非常に難しいです。
マザーボードを販売している現在主流のメーカーは以下があります。
- GIGABYTE
- ASUS
- MSI
- ASROCK
値段も7000円台から、4万円台まで幅広くあります。非常に数多くの製品が販売されていて、悩みます。
私の場合、マザーボードを選ぶポイントは、以下です。
- 形状
- 機能、性能
- ユーザー数
- 価格
マザーボードの形状
形状は、ATX、Micro ATX、ITX、EATXとあります。マザーボードの形状が、PCケースが対応しているかが、重要になります。大きさは、EATX>ATX>Micro ATX>ITX となります。EATXはminor。
標準的な形はATXという形になりますが、ケースも大きなものが必要になるため、私はMicro ATXが好みです。Micro ATXであれば、ビデオカード程度を取り付けは問題なくできます。私の場合、ATXのマザーボードは、必ず拡張ポートが未使用のままになってしまいます。
ITXという形状にも非常に興味はあります。ITX用のケースは小さくて魅力的ですが、電源容量も小さくて、まだ高価なイメージがります。いつか挑戦してみたいとは思います。ここはMicro ATXを選択します。
マザーボードの機能、性能、価格
機能、性能については、高価格帯は、基盤上の部品が違います。より熱耐性にすぐれ、電力損失の少ないような良いコンデンサーやコイル、抵抗等の部品が使われています。
あとは、オーディオ性能が7.1chに対応しているとか、WiFi機能があったりと付加価値の違いもあります。必要な機能が付いているものを選びましょう。
最新のはやりで、周辺パーツを発光させるための機能等も付いていたりします。
マザーボードのユーザー数
私がマザーボード選ぶときに重要視しているのは、ユーザー数です。利用しているユーザーが多いということは安定して、使い勝手も良いはずです。何か困ったときにWEBを検索してHitするマザーボードはありがたいし、ユーザー数が多いマザーボードはBIOS(マザーボード上のSoftware)の対応も早く、もし不具合があったとしても直ぐに対応されます。
逆に利用者が少ない製品は心配になってしまいます。新しいものに挑戦するならアリですが、まずは安定したものを選びたいところです。
ASRockの「B450 Steel Legend」は、価格.com プロダクトアワード2019で大賞をとっている製品です。金がATX、銀がMicro ATXという人気度が非常に高く、値段も安く、初心者の方には、とてもお勧めしたい製品です。
しかし、私は光らせたい。昔から私が使い続けているASUS製品では、現在『AURA SYNC』という規格で、光物周辺デバイスが多く販売されています。光り物界隈では、非常に頑張っている印象があります。
綺麗に光らせてみたいので、ASUS製を選択しました。そして、Amazonでレビュー数が多くて、評価の高く、値段も手頃な『TUF B450M-PLUS GAMING』にしました。
ASUS TUF B450M-PLUS GAMING
ASUS AMD B450 搭載 AM4 対応 マザーボード TUF B450M-PLUS GAMING 【MicroATX】【 第3世代 AMD Ryzen CPU に対応】
- 発売日: 2018/08/01
- メディア: Personal Computers
形状は、Micro ATXで、ASUS AURA Sync対応です。
AMD Ryzenに対応した今どきのMicro ATXマザーボードのスペックとして標準的なスペックは抑えています。SATA×6、USB2.0×6、USB3.1×3対応、DDR4 Memory Slot×4。
このマザーボードの注意点としては、付属品が非常に少ないです。SATAのケーブルが2本と薄いマニュアル、Driver CD、バックパネルブラケットのみです。
マニュアルも非常にわかりづらいです。もちろん一般的な用語解説等ありませんし、自作PC初心者に対しての親切な注意事項等の記載は一切ありません。必要最低限のみの記載がされています。
基盤の印刷も読みにくし、端子のどこがどこやら、わからなくて少し苦戦しました。
私はこれで十分ですが、そういう点が心配であれば、上で紹介したASROCKの製品をおススメします。
Memory
一番注意しなければならないことは、MotherBoardに対応したMemoryを選ぶことです。
交換前のMotherBoardは、DDR3という規格のMemoryが利用できましたが、交換後は、DDRという規格になってしまっています。これらには互換性がありませんので、MotherBoardにあわせて、Memoryも買い替える必要があります。
DDR3とDDR4の両方に対応するというレアなMotherBoardも存在していますが、これから主流になってくること、DDR3よりも大容量が安価に選択できること等を考えると、DDR4を選択するべきでしょう。速度も気持ち早くなります。
DDR4はDDR3より本当に高性能?意外と知られていない「メモリの実性能」 - AKIBA PC Hotline!
Windows10 32bitのOSでは、8GB以上のMemoryを搭載しても有効に利用できないため、16GB以上を搭載するメリットはありませんでした。しかし、64bit OSであれば搭載した分だけMemoryを利用できます。16GBの搭載はおすすめです。
それ以上は、利用ユースケースによります。動画編集や大容量のデータの計算を行う必要があるのであれば、32GB搭載もありかもしれません。
私が今回購入したのは、TEAM社のDDR4 16GBです。
TEAM DDR4 2666Mhz PC4-21300 8GBx2枚(16GBkit)デスクトップ用 Elite Plus シリーズ 日本国内無期限保証(永久保証)正規品
- メディア: Personal Computers
電源
電源は交換しなくても十分利用可能だったのですが、今回ついでに80PLUS GOLDという規格の電源に交換しました。
電源を選ぶときに様々な容量に悩むことと思います。その場合は、以下のサイトが参考になります。
通常の使い方であれば、500Wでも十分かと思います。
Corsair RM550x -2018-550W PC電源ユニット [80PLUS GOLD] PS804 CP-9020177-JP
- 発売日: 2018/06/23
- メディア: Personal Computers
SSD(HDD)
SSDの価格は、数年前に比較して、かなり安くなってきています。
OSのインストール領域は、HDDでは無く、SSDにしましょう。
今回、私はMotherBoardがNVMeという規格のSSDに対応していることから、初めてNVMe規格のSSDを購入しました。
HDDとSSDの差は、比べ物にならないほどの違いがあります。OSの起動、アプリケーションの起動時間等が全く異なってきます。余程の事情が無い限りは、SSDで問題ありません。
NVMeのメリットは、SSDの接続方法が異なる程度ですので、SSD同志で比較すると、大きなメリットは得られないかもしれません。MotherBoard上に固定できるため、邪魔にならず、見た目がすっきりするのが大きいかもしれません。
ただし、現状のNVMe SSDは発熱問題を散見されるため、無理にNVMeを利用しなくても良いかもしれません。SATA接続のSSDもありますので、こちらの選択も有りです。
NVMeとは?誕生の経緯や特徴、NVMe採用のSSDのメリット・デメリットなどを解説
SSDも様々なメーカーがあるので、どのSSDを選択するのか悩ましいです。
私の場合は、HDDの時代から長く利用してきて一度も失敗したことが無い、一番安心できるメーカーということで、Western Digital社のSSDを選びました。
Western Digital SSD 250GB WD Blue SN550 PC M.2-2280 NVMe WDS250G2B0C-EC 【国内正規代理店品】
- 発売日: 2020/01/15
- メディア: Personal Computers
その他
組み上げたら、電源入れて動作確認して、その後OSを入れましょう。
LinuxでもWindowsでもご自由に。
結局、次男用のPCを作り上げた後、余った部品と秋葉原で中古の部品を購入して、もう一台組みなおしをしました。
さらに次男用のPCで実績のある部品を再度もう一セット購入し、ケースも新調して、さらにもう一台PCを組んでしまいました。
やっとでけた。 pic.twitter.com/VBAfn8bloE
— あいなっく (@satesoroinackn1) 2020年8月12日
Thermaltakeというメーカーです。電源無しの3000円ですが、片面クリアパネル、フロントも無駄に光ります! pic.twitter.com/TcAgCf1D4e
— あいなっく (@satesoroinackn1) 2020年8月13日
なので、夏休みに行ったPC組み立ての記録として、書こうと思った内容の半分くらいしか書けていません。その辺は、またの機会に。
今回の内容が、今年これからPC組んでみようと思っている方に少しでも参考になればと思います。