さてさて、そろそろ何か始めないとな

さいたま市のソフトウェアエンジニアのブログ

earstudio ES100 レビュー2回目、アプリの完成度の良さとバランス接続のススメ

先日、購入したES100というアンプ付きBluetoothレシーバーのレビュー再びです。 

www.inack.tokyo

ES100の付属品は、紙切れ一枚のマニュアルと充電ケーブルのみという寂しいものなのですが、まったく問題ないと感じる対応アプリケーションが提供されています。ここまで丁寧に解説してくれる作り込みに感心してしまいましたので、そのアプリケーションの画面を紹介しつつ、バランス接続をオススメしたいと思います。

ES100 MK2 Bluetoothレシーバー用アプリのダウンロード

以下のLINKから、Android、iPhone用それぞれのアプリケーションがダウンロードできます。

www.earstudio.tokyo

とりあえず、インストールすれば、あまり悩まずに利用できると思います。

ES100 MK2 Bluetoothレシーバーアプリの画面紹介

このアプリケーションの完成度が、なかなか凄いと感心できます。

以下、アプリケーションを起動したときのTOP画面です。

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HOME:Input/Outputの状態、バッテリーの残量、VOL操作ができます。

Input状態の表示

Inputの状態の表示は、Bluetoothとして受信したCODECの種類、ビットレート等が表示されます。写真は再生停止中なので、”OFF”となっていますが、再生すると状態が変化します。iPhoneでは"AAC"と表示され、HUAWEI P30LITEでは"Aptx HD"としっかり表示されることを確認できました。

それぞれの項目の右にある”?”を押すと、とても親切でわかりやすい日本語の説明があります。それぞれのCODECの説明等も細かく説明されています。

Android端末では、複数のCODECに対応している機種が多いと思います。そういった機種では、ES100が対応しているCODECを選択することで、CODECの違いを聴き比べることが可能となっています。

私のような貧弱な耳でも、AptxHDとAACの音の違いは区別がつきます。ぜひ試してもらいたいです。

Outputの状態の表示

”2.5"と表示されているのは、2.5mmのバランスケーブルが接続されている状態を表しています。通常のアンバランスケーブルであれば"3.5"と表示されます。この違いは何?っていうことに対しての説明も詳しく行っているアプリは親切すぎです。

HOME画面の右側の電源マークでは、ES100本体の電源OFF操作ができます。さすがにON操作はできませんが、OFF操作ができるのは、意外と便利です。

左上のマークを押すと、さらに細かなメニューが表示されます。

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画面下には「EQUALIZER」「SOUND CONTROL」「AMBIENT SOUND」の設定画面に切り替えることができます。

EQUALIZER設定

以下は、「EQUALIZER」の画面です。

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プリセットで、26種類から選ぶことができますし、マニュアルで設定することもできます。

その他も、各項目毎にとても細かい日本語の説明があるので、Audio初心者の方でも、使いやすいと思います。

日本製のAudio製品でも、ここまで細かい説明が充実しているアプリケーションは、なかなか無いですよ。非常に丁寧な作りに感心しました。

2.5mmバランス接続しないと、勿体ない

これは、ES100アプリケーションの中でTOP画面のOUTPUTを押した後に表示される"AUDIO OUTPUT"画面で、説明されている図です。

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この説明の上段が通常の3.5mm端子によるアンバランス接続、下段が2.5mm端子によるバランス接続の絵です。

アンバランス接続ではAmpNoiseが音声出力マークに対して乗ることが避けられませんが、バランス接続にすることで、このAmpNoiseは乗らない音声伝送を実現できます。

ES100は、このバランス接続というものに対応しています。

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そして、ES100は、このバランス接続に対応するため、AK4375aというDACが二台搭載されています。アンバランス接続では、一台のDACしか必要としませんので、一台のDACが無駄になっています。多少、二個動作させるときよりは、バッテリーの持ちは良くなります。

通常のイヤフォンは、このアンバランス接続という形式で、DAC一台を使って、音が流れています。

ES100には、AK4375が折角二台搭載されているのですから、使いましょう。

ES100で、2.5mmバランス接続してみましょう。 

2.5mm 4極MMCX対応バランスケーブルというものを早速手に入れました。

現在、3000円弱で購入することができます。(2021/03/28現在)

MMCXという規格のケーブルとなっていて、この規格に対応したイヤフォンであれば、利用することができます。メジャーなイヤフォンとしては、SHUREのSE215等は、比較的安価でMMCXに対応しています。 

手持ちのイヤフォンがケーブル交換できるものであれば、対応する規格を確認してケーブルを探してみてください。

このケーブルは、細いですが、擦れ音も全くなく、Shure掛けも普通にできる程、やわらかさも丁度良かったです。また1.2mという長さはES100本体を襟元にCLIP止めした状態で、イヤフォンまでの距離として短すぎず、長すぎずと感じました。

とても安価で使い勝手の良いオススメできるケーブルです。

イヤフォン部分から、元のケーブルを外して、このケーブルに接続しなおして、ES100本体の2.5mmジャックに差し込むのみです。

ES100本体が接続されている側に、自動で切替してくれます。特に設定は不要でした。

※注意点として、両方同時に挿さない。2.5mmを3.5mmに変換するケーブルを利用しないようにしてください。特に変換ケーブルは、ES100本体が壊れます。

さて、音を出してみてください。

確実に違いがわかると思います。

もしわからない方がいれば、元のスマートフォンに問題があるか、スマートフォンの中の音声ファイルに問題があるかもしれません。もしくは、イヤフォンの問題が・・。

SHURE215相当以上であれば、間違いなくわかります。ぜひ試してほしいです。

この値段で、ここまでしっかりと作ってある製品なんだなと、あらかめて感心しているところです。

ぜひ、比べてみて欲しい。 

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  • アーティスト:KOKIA
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: CD
 

このバランス接続の違いにわかるのであれば、あとはSE535クラスに買い替えするだけで沼の底には一旦辿り着けます。安心して良い音楽しんでください。

 

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